菅原悠

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皆様、はじめまして。解析担当の菅原と申します。
今回は、GoogleAnalyticsのマルチチャネル、アトリビューションレポート の注意点について、まとめてみたいと思います。 コンバージョンのラストタッチだけでなく、サイト来訪のきっかけまで 解析できるとあって、実装当初はかなり注目を集めたマルチチャネル、 アトリビューションレポートですが、データが扱いづらいと思った方、 いらっしゃいませんか?少なくとも私は思いました!
まずはじめに、起点・アシスト・終点…
マルチチャネルのレポートで、まずややこしいのが 指標となるコンバージョンの種類と名称です。
「ファースト クリックによるコンバージョン」「アシスト コンバージョン」 「ラスト クリックまたは直接のコンバージョン」 「起点 のコンバージョン」 「終点 のコンバージョン」
…などなど、レポートにより呼称が色々ありますが、これらはもう単純に、「起点」 「アシスト」 「終点」 の三種類に脳内変換してしまった方がよさそうです。
そして、
1、最初が起点で最後が終点、
2、コンバージョン経路が一つだけのとき→起点でもあり終点でもある、
3、コンバージョン経路が二つ以上のとき→終点以外が全部アシスト!
…と、ルールを頭に馴染ませてしまうと、だいぶ慣れます。
マルチチャネル、アトリビューションはコンバージョンの集計が特殊!
次に、マルチチャネル、アトリビューションレポートの 特殊なコンバージョン集計について申し上げます。 次のような1ユーザーの行動を想定してみましょう。
①検索エンジンの検索結果からアクセス
②サイトをお気に入りに登録
③ブックマークより再度アクセス
④コンバージョンを達成!
GoogleAnatyticsにおいて、すべてのトラフィック等の各レポートでは、 ①のアクセス情報が残っていた場合、③が無視されて①の「organic」に コンバージョンが1、計測されます。
一方、マルチチャネルやアトリビューションのレポートでは、 ③の「ノーリファラー」に終点コンバージョンが1、 ①の「オーガニック検索」に起点コンバージョンと アシストコンバージョンがそれぞれ1、という具合にカウントされるのです。
もう一点、GoogleAnalyticsの公式ヘルプにもありますが、 マルチチャネルやアトリビューションのレポートは、そもそも データの収集に時間がかかります。直近2日間のデータが反映しない ことも覚えておく必要がありますね。
GoogleAnalyticsの中でも、マルチチャネルとアトリビューションの レポートだけは、コンバージョンの計測基準が別なのだということは 特に気をつけておくべき点だと思います。
カスタムチャネルグループにも注意!
マルチチャネル内のアシストコンバージョン、コンバージョン経路、 アトリビューション内のモデル比較ツール、以上各レポートでは、 カスタムチャネルグループが利用できます。 GoogleAnalytics上で確認できる流入方法であれば、自分でいろいろと ディメンジョンそのものをカスタマイズできるので、大変便利そうですが、 実はここにも注意点が…。
このように、GoogleAnalyticsでカスタムチャネルグループを設定する際は、 各チャネルのデータが重複しないように考える必要があると感じました。 特に、キーワードの扱いには神経を使いそうです。
独特なクセはあるものの…
以上、見てきたように、GoogleAnalyticsのマルチチャネル、 アトリビューションの機能には、かなり独特なクセがあるものの、 約束事を理解した上であれば、大変有益なデータを得られることに 変わりはありません。 ECサイトでGoogleAnalyticsを導入されている方は、是非ともご活用下さい!
それでは、次回のEC GROWTH LABをお楽しみに!