平野拓也
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最近データスタジオでキレイなデザインのレポートを作りたい欲求が強いです。
今回デザインとはまったく関係ないのですが、今後役に立つであろう内容になっております。
今回は、、、
正規表現を使って、フィルタを作成しよう!
正規表現ってなんだ?と思われる方もたくさんいると思います。(プログラミングをやったことがある方は知ってる人も多いかも・・・)なので、正規表現とは何ぞや、ってところから説明していこうと思います。
正規表現をマスターすれば、データスタジオだけではなく、Googleアナリティクスやタグ、さらにプログラミングをする際などに非常に役に立つこと間違いなしです!!!
正規表現って何?
文字列の集合を一つの文字列で表現する方法の一つである。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/正規表現)
ぜんっぜんわからん・・・なんやそれーーーーー!!!
要するに、
正規表現は、文字列から探したい単語をすぐに見つけることができる便利なものである!
というようなイメージだけを覚えておきましょう!
覚えるべき重要記号
この7つの記号をまずは覚えましょう!(主役級です)
各記号の紹介
この章では、例を交えつつ、各記号でどんなことができるのかを紹介します。
^
この記号は「前方一致」を表しています。
<正規表現>
^GMO-PG
<検索する文字列>
①GMO-PGはクレジットカード決済代行サービスを提供しています。
②Web広告の運用代行サービスもGMO-PGのサービスの一つである。
③GMO-pg
この場合、検索して合致するのは①のみとなります。前方一致を表すので②は合致しません。③は小文字になっているため合致しません。
$
この記号は「後方一致」を表しています。
<正規表現>
ございます。$
<検索する文字列>
①ありがとうございます
②ありがとうございました。
③ありがとうございます。
この場合、検索して合致するのは③のみとなります。①は最後に「。」がないため合致しません。
.* .+
ここでは2つの記号の組み合わせを2種類説明します。
まず「.」これはなんでもいい文字を表します!(大富豪のジョーカー的な存在)
そして「*」これは前の文字が0文字以上続くことを表します。
つまり「.」と「*」を組み合わせることで、何でもいい文字が0文字以上続く表現ができます。
<正規表現>
.*僕は.*
<検索する文字列>
①僕は社会人です
②その時僕は思った。
③天才だったんだ・・・僕は
この場合、検索して合致するのは①②③となります。①②は「僕は」の後に何かしらの文字列があるので合致します。③は一見したらダメと思いきや、「*」は0文字以上なので、後ろに何もなくてもよいのです!
次に紹介するのが「+」これは、「*」と違って、前の文字が1文字以上続くことを表します。
<正規表現>
.+僕は.+
<検索する文字列>
①僕は社会人です
②その時僕は思った。
③天才だったんだ・・・僕は
この場合、合致するのは②です。③は「僕は」の後に1文字もないので合致しません。「.*」「.+」この二つは非常に便利ですが、似ているので間違って使用しないように注意が必要です!
()
この記号はグループ化を表します。
<正規表現>
(えい)*おー
<検索する文字列>
①えいえいおー
②おー
③いおー
本来「*」は直前の1文字が0文字以上を表しますが、()でグループ化することで()内の文字が0文字以上となります。そのため、合致するのは①②となります。
|
この記号は、OR条件を表します。
<正規表現>
^(私|僕)は.+です。
<検索する文字列>
①私はプロ雀士です。
②僕はプロ野球選手です。
③君は宇宙人です。
この場合、合致するのは①②です。前方一致で「私」か「僕」と指定しています。
やってみよう
いつものように、Googleが無料公開してくれている、データを利用してやっていきます。
今回は、対象のURLの先頭が「/google+redesign」で始まっているデータを見るためのフィルタの作成を行います。その中で正規表現を使っていきます~。
①レポートに表を配置します。
②右側の「フィルタを追加」をクリック
③画面右下の「フィルタを作成」をクリック
④以下項目に該当する内容を記入する
一致条件 ページ(フィルタを適用するディメンションor指標) 次と一致する正規表現
正規表現入力箇所:^\/google\+redesign\.*
⑤入力した正規表現の意味をおさらいしましょう。
A.前方一致
B.今回説明した文字(メタ文字)を普通の文字として定義したい場合に前につける「\」
C.何でもいい文字が0文字以上末尾につく
まとめ
今回はデータスタジオで正規表現を使ってみましたが、正規表現はGoogleアナリティクスでも大活躍します。紹介した7つの記号は大活躍間違いなしのものばかりですので、ここでしっかり基礎を押さえておきましょう。
この記事は連載物なので、是非第一回から読んでいただけたらなと思います。