RSS ブックマーク twitter Facebook

2019.07.31 グロラボ編集部

サイト改善・解析

ボトルネック解消へ。Google Optimizeを活用したWebサイト改善の可能性

The following two tabs change content below.
グロラボ編集部

グロラボ編集部

EC-GROWTH-LABを運営するGMOペイメントゲートウェイのマーケティング支援部。主にWebマーケティング関連の記事を担当。クライアントの成果向上のために価値ある情報を提供していく。

「Googleアナリティクスを活用したレポーティング・解析によりボトルネックを発見できた」。にもかかわらず、改善施策を実行できずに放置してしまっているケースが後を絶ちません。とてももったいないことですが、費用や時間のリソースを割けない事情が横たわっていることも。そこで今回は、ABテストを容易に実施できる「Google Optimize」を活用した具体的なWebサイト改善事例をご紹介。GMOペイメントゲートウェイ株式会社の広告運用担当を加え、前回・前々回に引き続き、アナリストが解説します。

【Profile】
辻本隆一
大手健康食品EC・マーケティングリサーチファームを経て、GMOペイメントゲートウェイに入社。データ分析を軸に、広告プロモーション・サイト改善・CRMを組み合わせた包括的なマーケティング提案が得意。
※ウェブ解析士、GoogleAnalytics個人認定資格(GAIQ)、Google広告検索認定資格保持

高畑康仁
Web制作会社でプランニング~ディレクション、デザインなど幅広く経験した後、大手HR事業会社で転職メディアの分析・改善~開発ディレクションやCRMを担当し、2018年GMOペイメントゲートウェイ株式会社入社。事業側の経験を活かし、改善からその後の運用にいたるまでを見据えた提案を行う。
※ウェブ解析士、GoogleAnalytics個人認定資格(GAIQ)、Google広告検索認定資格保持

飯田利紗子
GMOペイメントゲートウェイ株式会社の広告運用担当。前職でのオフラインプロモーション企画の経験を活かし、アパレルやコスメ業界を中心にWEBプロモーションの企画・運用を行う。広告運用改善による獲得効率の向上だけでなく、WEBサイトの改善によるCVR向上施策を含めた設計を得意としている。
※Google広告検索認定資格保持、Google広告ディスプレイ認定資格保持

Google OptimizeでABテストを実施。無料で比較検証できる利点を活かして

高畑:ボトルネックを見つけられているにもかかわらず改善策を打てていない要因はいくつか挙げられますが、「そもそもサイトをどのように変更すれば良いのかがわからない」ということが大きいでしょう。手っ取り早いのはベンチマークしているWebサイトを真似してみれば良いのですが、他社サイトの分析にまで手が回らないのが現実です。それに、成功体験が無い状況ではなかなか改善に踏み出せないということもあります。

辻本:「改善策を実装するリソースが無い」というのもあるでしょう。外部の制作会社に依頼しようと思えば費用が発生しますし、社内で対応するには工数的にも技術的にも無理がある。そうして改善策の実行が遠のいてしまうケースは山のようにあります。ただ、今は無料で使えるツールがあるため、それらを活用することで改善策実装のハードルはぐっと下がっています。

高畑:代表的なのが「Google Optimize」です。Google OptimizeはABテストを実施できるツールで、オリジナルを基準値として改善策との成果を比較検証し、Eコマースのコンバージョンレートを根拠に統計的にどちらが優れているかを判断してくれます。

辻本:実際のWebサイトの画面でドラッグ&ドロップするだけでデザインやテキスト内容を変更することができますので、操作は比較的簡単です。JavaScriptを書けば、ポップアップや住所の自動入力といった動的なABテストも実施できます。

高畑:Webサイトの力を高めていくには、とにかくPDCAを回していくことが大切です。ただ、良かれと思った改善策がすべてうまくいくとは限らず、何事も検証してみないとわかりません。1,000万円の費用をかけて実装した施策に何の成果も見られなければ、そこでPDCAのサイクルが止まってしまう恐れもあります。そんなことにならないためにも検証が必要なのです。それに、PDCAを回しながら改善策の質を上げていくと自ずと経験値が蓄積されるため、ABテスト自体の精度が向上してWebサイトの継続的な改善に役立ちます。

Webサイト改善が売上アップやCPA削減にも貢献

高畑:フラワーギフトの「花キューピット」さまの事例をご紹介します。Webサイトに最も人が集まる「母の日」に照準を合わせてGoogle OptimizeによるABテストを実施したのですが、結論から言うと1週間で200万円ほどの売上の差が付きました。具体的にはユーザー動向を解析し、ランキングを目立たせるように導線を改善したのです。

本来ならもう少し比較期間を設けるのですが、明らかな差を確認できたため、早めに切り上げて実装しました。なお、Google Optimizeではオリジナルと改善策の表示割合を調整できるのですが、どちらかを100%に設定することもできます。100%は事実上の実装みたいなものです。

飯田:私は広告運用を支援していますが、広告改善だけでは限界を感じることもあって。あるアパレルの企業さまでは、解析チームと連携してWebサイトの改善に取り組んだ結果、過去最高の売上を達成しました。もはや広告配信の改善幅は少なかったのですが、Webサイトの改善という新しい伸び代を作れたことが大きかったです。また、ペット保険の企業さまでは、Webサイトの改善により2万5,000円~2万6,000円だったCPAが4か月連続で2万円を切っています。

辻本:この事例では、ヒートマップも活用しながらユーザーが保険加入を比較検討するコンテンツを洗い出し、Google OptimizeによるABテストで掲載位置を改善していきました。

ポテンシャルを秘めるWebサイト。少しの改善が大きな成果を生むことも

辻本:もちろん、広告のアカウント構成や配信方法を工夫することも重要ですが、それだけではKGIを達成することは難しいとも言えます。

飯田:一般的に広告代理店は運用型広告面での改善施策は継続的に提案しているため、クライアントさまも運用型広告での改善に期待してしまうことが多いと思います。しかし、運用型広告で指標にすることが多いCPAやROASを劇的に改善するのは困難なケースがほとんどです。

辻本:これはWebに限った話ではないですが、手を付けられていない部分の方が成果を出しやすい側面があります。売上のポテンシャルを秘めているのに、その力を発揮できていないWebサイトは少なくありません。決められた予算内での配分を見直す広告改善とは異なり、Webサイト改善には追加の費用がかかるイメージを持たれていることも腰が重くなる要因かと思います。しかし、ご紹介したGoogle Optimizeのように無料でABテストを実施できるツールも登場しました。ほんの少しの改善が大きな成果をもたらすこともあります。ぜひ、KGI達成に向けてWebサイトの改善に取り組んでいただきたいですね。

Googleアナリティクスを中心としたPDCAサイクルが事業を伸ばす

KGIから分解されるKPIの目標を設定し、日々のレポーティングを通してボトルネックを見つけ、改善策を実行する。Googleアナリティクスを中心としたPDCAサイクルが、自社のWebサイトの力を高め、事業を伸ばしていきます。

GMOペイメントゲートウェイでは、経験豊富なコンサルタントがWebサイト分析から改善まで一貫してご対応いたします。

取材・文:権藤将輝

 

Google Analytics解析サービス