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Eコマース業界の2014年振り返り
EC(Eコマース)の業界はいつでも新しいサービスが生まれ、そして消えていきます。
新しい2015年という一年が幕を開けたということで
「2015年に発展する」
「Eコマースに関連している」
「新しいキーワード(テクノロジー)」
といった条件に当てはまり、かつ筆者の独断と偏見によりピックアップされた「DMP」「ABテストツール」について展望をご紹介いたします。
Eコマースに大切なものってなんだっけ?
と、その前に改めてECにとって最も大切な指標『売上金額』の算出方法を再確認します。
売上金額 = 売上件数 × 単価
売上件数 = アクセス数 × コンバージョン率(転換率)
つまり、
売上金額 = アクセス数 × 単価 × コンバージョン率
です。
当たり前のことではありますが、ECを運営される方のアクションはすべて上記の【アクセス数・単価・コンバージョン率の改善】に繋がっていなければなりません。
「そんなこと言ったってお客様の対応や雑務に追われているよ!」
「社内の調整や承認に手間取ってやりたいことができない…」
「コンバージョン率ってどうやったら改善するの?」
そんな悲鳴が聞こえてきそうです。
とはいえ、本当に売上をアップさせる、EC事業を成功させる為には自社サイトの【アクセス数・単価・コンバージョン率の改善】について真剣に向き合うことが重要です。
1.DMPはECサイトを成功に導くのか
昨年2014年にはさまざまな新しいツールが登場しました。
その中でも特に存在感を発揮したのはDMP(データマネジメントプラットフォーム)ではないでしょうか。
ざっくりお伝えすると「ユーザーの閲覧履歴や会員の購入履歴を分析して、最適な文面のメルマガや一番反応しそうな広告バナーを個々のユーザーへ配信する為のツール」といったところでしょうか。
※これは個人の解釈ですのでご注意くださいませ
Photo by darkday
この説明を聞くと「何だか複雑な仕組みっぽくて難しそうだ」という印象を受ける方も多いのではないでしょうか。
実際、DMPは「仕組みの複雑さ」「高度な技術であるが故の高価格」といった点がネックになり、大規模なECサイトにしかまだ普及はしていないように思えます。
ECの本格的な定番になるのは2015年ではなく、もう2,3年経ってからかもしれません。
2.ABテストツールはコンバージョン率をカイゼンする!?
EC運営者の方であれば、「広告をたくさん出せばアクセス数がアップする」というシンプルな仕組みは理解しやすいと思います。
ですが、「●●をすればコンバージョン率がアップする」といった“●●”の部分に関してはお悩みの方も多いのではないでしょうか。
結論から申しあげると“●●”に正解はありません。
同じ施策(例えば”購入ボタンを目立つように赤にする”)をAとBそれぞれのECサイトでやった場合、同じ結果が出るわけではないです。
それはサイトに訪れるユーザー層、扱っている商品が違うのだから当然です。
もちろん「多くのサイトにおいて成功している施策」というものは存在しますが、それが自社サイトでも同じ成果になるかはやってみないとわかりません。
そういった「やってみないとわからない」施策を次々と実践する為のツールが「ABテストツール」です。
2014年はKAIZEN PlatformやOptimizelyといったツールが登場し、海外および日本のEC業界でも「アクセス数を増やすだけでなく、コンバージョン率を高める必要がある!」といった意識は強まっていると感じています。
上記のツールに関する詳細は割愛いたしますが、近年「アドテクノロジー」が急速な発展を見せ「広告配信の最適化」が飛躍的に進歩したことに対して、今後は
「コンバージョン率を高める=ECサイト内の最適化」
為のツールや機能が進歩していくのでないかと考えております。
まとめ 2015年のEC業界展望
これは個人的な見解ですが今後のEC業界は下記のようになっていくのではと想像しています。
・2014年 DMPやABテストツールが流行する
・2015年 ABテストツールがまずは普及する
・201X年 DMPがコモディティ化し、中規模なECサイトでも活用されるECのスタンダードになる
とはいえ、オンラインビジネスの世界は驚異的なスピードで技術が進歩し、斬新なアイデアが至るところで生まれています。
今はまだ考えられないようなツールや機能がECをもっともっと牽引してくれるかもしれません。
2015年も引き続きEC業界の動きをウォッチし、成長のチャンスを見逃さぬようにしましょう!!