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2015.03.08 門田啓史

E-コマース

【海外事情】最新!タイ旅行関連ビジネスの実情とは

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エヌアイエフ・SMBCベンチャーズ㈱(現 大和企業投資㈱)入社。投資部にて、投資先の発掘、デューデリジェンス、投資、投資後のフォロー等を行い、約30社の投資先企業に関わる。その後、大和リアル・エステート・アセット・マネジメント㈱財務部にて、決算関連業務及び予算作成・実績管理業務の担当を経て、2012年、GMOペイメントゲートウェイ㈱入社。主に海外企業への投資及びビジネスディベロップメントを担当。 GoogleAdwords上級ライセンス保持者。

こんにちは!

先月中旬は、チャイニーズニューイヤー(中華圏で最も重要とされる祝祭日:旧正月)でしたが、タイでも町の至る所がチャイニーズニューイヤー色になっていました。

タイでは一般的には休日にはなりませんが、タイに住んでいる中華系の人々は、 故郷に帰ったり、海外旅行をしたりしていました。

春節

春節料理

春節の中国人の海外旅行国別ランキング

2015年春節の中国人の海外旅行ランキングは下記となっており、国内で過ごすより、海外旅行をする人たちが急速に拡大しています。(#1)

1:タイ 2:バリ・インドネシア 3:モルディブ 4:欧州 5:オーストラリア
6:日本 7:香港、マカオ、台湾、8:シンガポール

東南アジアの国がランキング上位に入っています。

2015年1月に日本を訪れた外国人の国別ランキング

日本に目を向けると、2015年1月に日本を訪れた外国人は前年同月比29.1%増の121万人で、1月として過去最高を記録しました。(#2)
訪日外国人国別ランキングは下記となっており、こちらも東南アジアの国がランキング上位に入っています。

1:韓国 2:中国 3:台湾 4:香港 5:米国 6:豪州 7:タイ

訪日ランキング

タイから日本への1月の旅行者は前年同月比64.9%増の4万5千人で、2012年4月から34カ月連続で各月の過去最高を更新しています。主な要因は、円安、ビザの緩和、航空便増加(北海道、名古屋への直行便が新たに就航)などによるものです。

このような状況により、タイでの旅行関連ビジネスは急速な拡大及び盛り上がりを見せています。

タイ最大級の国際旅行博覧会(TITF2015)体験記

タイ国外ツアーの展示販売を行う東南アジア最大規模の旅行博「タイ・インターナショナル・トラベルフェア(TITF)」が2月25日から3月1日にバンコクで開催(昨年来場者35万人)されていたため、行ってきました。

見て下さい、この活況ぶり!!

1日に約10万人の来場者があるイベントってなかなかないですよね!

旅行博覧会1

Travel-2

2014年に日本を訪れたタイ人は前年比45%増の66万人(3年連続で過去最高)で、日本からは観光協会、地方自治体や鉄道会社は旅行代理店などの企業が会場内に「ジャパンゾーン」を形成し、出展・PRをしていました。

会場に来ているのは主にタイの人たちで、出展企業が提供する格安のパッケージ商品(航空券、ツアー等)を購入するために来場していました。

特に印象に残ったのは、日本の旅行代理店の盛況ぶり!
カウンターに多くのタイ人がつめかけ、旅行関連商品を購入していました。

旅行代理店の人の話では、数として1番売れるのは、ジャパンレールパス (JRグループが提供している特典切符)だそうです。
航空券やツアーがディスカウント価格で販売されており、多くのタイ人がこの展示会に来て、チケット等を購入し、旅行に行っているようです。

まわりのタイ人の友達に聞いても、「ビザが緩和されたから、今年は日本に行きたい。」とか「タイは雪が降らないので、北海道に行ってスキーがしたい。」とか、日本の話や旅行の話ばっかりです。

ここから何が見込まれるか、そうです!
今後、ますます、ECにチャンスがあるということです。

日本でも昔は、店頭で航空券などを購入していましたが、今は、ネットでの購入が増えていますよね。
タイでは、まだ、店頭で購入する人が割合的には多いですが、徐々にネットでの購入が増えており、今後ますます、増えていくことが見込まれています。

「経済発展による旅行者数の増加とEC化率の拡大」
旅行博覧会の会場を後にしながら、今後のタイを含めた東南アジアの将来について、物思いにふけっていました。

今後も、アジア各国のEC関連情報をお伝えしていきたいと思います。

(#1)出典: 日本経済新聞
(#2)出典: 日本政府観光局(JNTO)