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2016.03.27 門田啓史

E-コマース

【海外EC事情】「タイ」のEC市場の特徴について

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エヌアイエフ・SMBCベンチャーズ㈱(現 大和企業投資㈱)入社。投資部にて、投資先の発掘、デューデリジェンス、投資、投資後のフォロー等を行い、約30社の投資先企業に関わる。その後、大和リアル・エステート・アセット・マネジメント㈱財務部にて、決算関連業務及び予算作成・実績管理業務の担当を経て、2012年、GMOペイメントゲートウェイ㈱入社。主に海外企業への投資及びビジネスディベロップメントを担当。 GoogleAdwords上級ライセンス保持者。

こんにちは、日本は桜がそろそろ咲き始める時期ですね!

タイは4月が1年で一番暑い時期で、昼間は40度くらいになり強烈な日差しが降り注ぎます。
さて、今日はタイのEC事情についてご紹介させて頂きます。

スマホの普及による購買行動の変化

スマホの普及により、タイのバンコクでは電車やショッピングセンターなど街中の至る所でネットに繋がりチャットやネットサーフィンを楽しむタイ人で溢れています。

タイ人の購買行動にも変化が現れています。
今までは、ショッピングセンターに直接行き、店頭で商品を探し、気に入ったものを購入するという流れでした。
それが隙間時間にスマホを利用し
-ECサイト等で商品を検索・購入
-ショッピングセンターで商品を購入する前にネットで同じ商品の価格を調べ安ければネットで購入
-配送された商品が今どこにあり、いつ届くかスマホで確認
したりしています。

バンコクではほぼすべての人がスマホを持っており、購買行動もどんどん変化しています。

あるタイ大手ECサイトでは、スマホからの流入が50%以上となりPCからの流入を超えました。
今後もスマホからの購入が拡大していくことが見込まれています。

ユーザの不明点を解消するチャット機能

とはいうものの、まだ、
「実際の商品を目で見ないと購入したくない。」
「思っていた商品と違った場合、返品するのが難しい。」
「配送コストがかかる。」
などの理由によりオンラインで商品を購入するのをためらう人も多くいます。

上記ユーザの悩みを解決する方法として、タイのECサイトはチャット機能を導入しています。タイ人の特徴でもあるのですが、「分からないことはとりあえず聞いてみる。」ということが挙げられます。

商品購入前に、ECサイトのLINEやFacebookアカウントなどに直接質問します。ECサイト側もユーザからの質問に即時に回答できるよう、カスタマーサポート担当者を置き、すぐに回答します。
そのやり取りを何度か行い、不明点が解消した上で、ユーザは商品を購入します。
ユーザとチャットでのやり取りが、直接コンバージョンに直接関わってきます。

EC事情について(タイ人の生の声)

最後に実際にタイ人の生の声をヒアリングしたので、主なものを掲載したいと思います。

①30代後半タイ男性 バンコク在住
日本のサブカルチャーや音楽に興味を持っている。
http://hlj.com/
http://otaku.com/
http://www.1999.co.jp/
等で日本の商品を探し、海外配送を利用して商品を購入している。
タイに日本の商品を売っている店舗もあるが、欲しい商品が見つからない場合は上記サイトやebay等で商品を探し、海外から購入している。
決済手段はクレジットカード
タブレット等で商品を購入することが多い。

②20代前半タイ女性 バンコク在住
ネットショップは探せば安い商品もあるため、値段が手ごろな商品を購入している。
LAZADA(Lazada.co.th)で化粧品等を購入することが多い。
商品価格帯は200~300バーツ(約640円~960円)
決済手段は代引き
まだクレジットカードは持っていない。
銀行口座は持っているので銀行口座に紐付いたモバイルバンキングはたまに利用する。
PCも持っているが基本的にはスマホを利用している (LINE, Facebook, instagram)。
特に友達とのチャットやタイムラインを見る。
ネットショップで商品を購入する際は、不明点があればチャットし商品を購入する。

日本との違いもあり、興味深いですね!
今後も、アジア各国のEC事情をお伝えしていきます。