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平野拓也
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いきなりですが、私は今年広告業界に転職してきました。そんな私が今後扱う広告のひとつである「データフィード広告」について基本的なことをまとめようと思います。データフィードの概要からデータフィード広告市場の推移、最後に有名どころのデータフィード広告の紹介をします。
データフィードとは・・・
そもそもデータフィードとはなにかというと、自社でもっている商品のデータを各広告媒体の広告を出すためのフォーマットに変換する仕組みのことを表しています。データフィードを利用することによって、自社の商品データを利用して、Googleなどの検索サイト、ネット広告等の自社以外のサイトへの商品データ(広告用)供給を自動で変換し提供することができます。
データフィード広告の市場規模拡大のわけを考える
1年ほど前に発表されたグラフではあるのですが、少し見てみましょう。
引用:https://corp.become.co.jp/news/2017-3-7
2016年は前年比の約50%増の649億円。2017、2018年とその市場規模は大きくなり、2018年は1080億に到達する予測が出ています。なぜ、データフィード広告の市場が伸び続けているのか。それは、以下の2点かと思います。
①ユーザーが求めているものに近い広告を出すことができる。
これは何かというと、ユーザーが検索した内容に連動した内容が検索結果に表示することができます。また、下の画像のように一度開いた商品を別のウェブサイトに表示する動的リマーケティング広告で、より深い顕在層のユーザーに広告を出すことで、より購入意欲をあげることができます。
②広告主も、自社の商品データだけあれば、データフィードを使いさまざまな媒体に広告を出すことができる
下の図のように、自社の商品データさえあれば、データフィードによって、それぞれの媒体のフォーマットに整形することが可能です。このようにさまざまなサイトに広告を出せることによって、広範囲のユーザーに広告を届けることが可能となります。
代表的なデータフィード広告の紹介
(1)Criteo(クリテオ)
Criteoでは動的リマーケティング広告を出すことが可能です。前段で記述しましたが、一度開いた商品を再度別のウェブサイトに表示することができます。CriteoではCPPFといわれるデータフィードを使用しています。CPPFについて少しだけ記述します。
Criteo Prformance Product Feed(CPPF)ってなに?
2016年10月にCriteoからローンチされた新しいデータフィードです。ローンチした経緯としては、Criteoが「プレディクティブサーチ」と呼ばれるGoogleショッピング広告をCriteo経由で出稿することができる新しいサービスをアメリカとフランスでリリースしたため、CriteoはGoogleのフォーマットにあわせる必要があったからです。CPPFはGoogleショッピング広告のフォーマットと非常に似ており、Googleショッピング広告用のデータフィードデータを持っている場合は、それをCPPFで利用できる仕様にもなっています。また、データフィードの項目数も、従来の約20種類から約60種類に増え、よりユーザーが求めるものに近い最適化された広告の配信を行うことが可能になりました。
GoogleのデータフィードをCPPFで利用する際に注意すること
①商品ID
Googleの商品IDの扱いとCPPFの商品IDの考え方が異なる点に注意が必要です。下記の例を示した表のとおり、Googleは、同じ商品でもサイズ・色といった属性が異なるごとに商品IDを設定しますが、CPPFでは同一商品単位での認識をさせるために、グループID(item_group_id)を使用し、グルーピングをすることが可能です。
②価格
新しく追加された項目のsale_priceはCriteoでは販売価格として必須項目ですが、Googleでは推奨項目となっています。
(2)Googleショッピング広告
ショッピング広告は、ユーザーが検索した内容に連動した内容が表示される「検索連動型広告」となります。ショッピング広告は、検索したユーザーに対しての広告となるので、新規のユーザーの取得に有効となります。
(3)Googleダイナミック広告
Criteoが提供している動的リマーケティング広告と同じ内容となります。
(4)FacebookDPA
FacebookDPAはFacebookダイナミック広告のことで、動的リマーケティング広告のことです。Facebookの場合は、広告内容をニュースフィード上に表示することができます。私の場合は、最近よく家を見ることが多かったのでこんなものがでていました。しかもこの物件、私が見た物件が出ていることに驚きです。
最後のまとめ
データフィードは、手作業でデータの整形をすることができたり、自社で整形アプリケーションを開発することもできますので、是非データフィード広告の利用を検討してみてください。
データフィードのご検討・ご相談は、弊社までお問い合わせください。