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永田周平
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2018年6月5日より日本でリリースされたInstagramのショッピング機能「Shop Now」。
今では多くのEC通販の会社が積極的に導入を進めており、Instagramのオーガニック投稿から大幅に売上を増やしている企業も見受けられます。
Instagramとしてもユーザー体験の向上のため、このShop Now機能の開発には注力しているようで、かなり早いペースで機能追加が進んでいます。
今回はリリース開始からのアップデート内容をまとめてご紹介します。
Instagramのショッピング機能「Shop Now」とは
すでにご存知の方も多いと思うので簡単に。
タイムラインで投稿された画像にタグ付けのように商品リンクを直接貼ることができます。目印は買い物カゴのアイコンで、そのアイコンがついた画像をタップすると、商品画像をワンクッション挟むだけで、そのままECの購入ページにリンクする仕様。これにより、ユーザーはインスタグラムで気になった商品を検索することもなく、ストレスフリーで即購入が可能となります。目印は買い物かごのアイコンです。
参考 ⇒ Instagramを販促に活用!【Shop Now】ショッピング機能設定について
ストーリーズでも利用可能に
2018年9月17日にはショッピング機能をストーリーズにも拡大することが発表されました。
ストーリーズ面の閲覧数は通常フィード面に比べてもかなりのペースで伸びています。
その利用率は2017年5月時点での19.6%から2018年9月には33.7%に増えており、特に10代の利用率の伸び率が高いです。(ジャストシステムの調査より)
縦長のクリエイティブでの訴求ができるため、全身コーディネートのクリエイティブも掲載しやすくなり、画像や動画を加工した形でも投稿できるので、カジュアルな雰囲気を作ることもできます。
引用元:https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/09/shopping_in_stories/
Exploreページにショッピングチャンネルを追加
ストーリーズ面へのショッピング機能追加と同時に「Explore(発見)タブ」にショッピング機能を利用したフィード投稿を集め、それぞれの利用者にパーソナライズして表示する「ショッピングチャンネル」が追加されています。
「Explore(発見)タブ」とは
Instagramアプリを開いて下にある虫眼鏡アイコンの部分です。
「Explore(発見)タブ」を開くと検索窓があり、その下におすすめ、スタイル、建造物などのトピックチャンネルが表示されます。
このアップデートはトピックチャンネルに「ショッピング」が追加され、ショッピング機能と連携しつつ、それぞれの人にパーソナライズした状態で表示される仕組みが作られたということです。
ショッピングの投稿が多くの人にリーチする仕組みをInstagram側も作ってくれていると言えます。
引用元:https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/09/shopping_in_stories/
欲しい商品を「ショッピングコレクション」に保存できるように
フィードやストーリーズの投稿で欲しいアイテムを発見した際、「ショッピングコレクション」に商品を保存する機能が追加されました。
これにより欲しいと思った商品を「お気に入り」に登録するような感覚で後からまとめて確認することができます。
Instagram上で商品タグをタップし、商品詳細ページに飛ぶと商品画像右下にブックマークアイコンが表示されるようになります。アイコンをタップすれば「ショッピングコレクション」に追加が完了します。
保存した商品はプロフィール画面内の「保存済み」タブから確認することができます。
引用元:https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/11/shopping_update/
通常フィードへの動画投稿でもショッピング機能の利用が可能に
これまで、フィードにおいては写真(静止画)投稿でしかショッピング機能を利用できませんでしたが、今後は動画投稿にもショッピングタグを付けることが可能になります。投稿の左下に表示されるショッピングバッグのアイコンをタップすると、動画にタグづけされた商品を確認することができます。
すでにストーリーズでの動画との紐づけは対応していましたが、通常フィードでも商品との紐づけができるようになりました。
これにより、EC通販事業社側は多くの商品を動画の状態でアカウントプロフィールに残すことができるようになります。
動画クリエイティブを活用してのプロモーションは多くのEC通販事業社の方が取り組んでいるので、Instagramのオーガニック投稿でショッピング機能と連携できることは、大きなインパクトがあるはずです。
インタラクティブ動画に近い活用になるでしょう。
引用元:https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/11/shopping_update/
まとめ
Instagram自体のアクティブユーザーはかなりの勢いで増加しており、Facebook社としても、Instagramのアップデートに注力しているように見えます。
オーガニック投稿とショッピング機能との連携であれば、生活者からしても良くあるバナー広告のような「押し付け感」を感じることもなく、受け入れやすい状態を作れるはずです。
Instagramのフォロワーは顧客と長期的にコミュニケーションが取れる財産でもあるため、まだアカウントの運用に取り組めていないEC通販事業社の方は自社ブランドにあった活用方法を模索してみてください。