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グロラボ編集部
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本日はECにとって生命線である?「リスティング広告」が上手く行くコツについて投稿します。
当ブログは主にインハウス(内製)で一から運用する方を対象としており、
初歩的な内容が中心となりますので、プロフェッショナルな方はスルー下さい。
と事前にハードルを下げておきますw
さて、ECマーケッターの皆さん、リスティング広告は上手くいってますでしょうか???
弊社ではEC運営者の方を対象にリスティング広告運用セミナーを不定期に開催しており、
過去のアンケートを拝見すると、「上手くいっていない」と回答した方が約80%もいました。
何故上手くいってないのでしょうか?
更にアンケートのコメントを一部抜粋してみました。
リスティング広告が上手くいっていない理由は?
・クリック単価が高い
・品質スコアが低い
・スマホのCVRが低い
・運用に割くリソース、ノウハウがない
・代理店にお願いしており、何をやっているのか分からない
などのケースが多いようです。
では、どうすればもっと良くなるのでしょうか?
よくあるリスティング広告の改善手法
・アカウント構造を細分化する
・キーワードバリエーションを増やす
・クリエイティブテストを行う
・入札ルールを変える
んー、どれも大事ですねー。
ただ、こういった各論の前に「KPI設計」について見直してみませんか?
何故ならば、リスティング広告が上手くいくコツは
「KPI設計が全て」と言っても過言ではありません!
実際、「上手くいっていない」と思われるアカウントを分析させて頂くと、
そもそものKPI設定が適切でないケースが非常に多いです。
リスティング広告は改善を積み重ねて成果を最大化していく、「運用型広告」です。
文字通り、どうしても「運用」にフォーカスしてしまいがちですが、
適切なPDCAサイクルを回していくためには、肝心の「Plan」がズレていると、
どんどんどんどん違う方向に行ってしまいます。
リスティング王に俺はなる!?
例えば、あるお宝を目指す海賊船がいたとして(ん?聞いた事ある?)、
ドラマチックな船を造る、仲間を増やす、戦力アップ、船の修理なども当然大事ですが、
その前にお宝を目指すためのコンパスや地図がないと、そもそもお宝には近づけないですよね??
少し強引ですが、、、KPI設定とはそういったコンパスを指します。
そう、ナミさんが持っているログポーズです!
ちなみに、さらに例えると運用はこんな感じです。
・船造り⇒アカウント設計
・仲間を増やす⇒キーワード登録
・戦力アップ⇒クリエイティブや入札強化
・船の修理⇒アカウントの見直し
まずはお宝(KGI)を目指すための適切なルートを決め、そこから必要なことを徐々に強化していきましょう!
KPI設定の具体例
リスティング広告の一般的なKPIは、「CPA」(1件あたりの獲得単価)ですが、
この目標CPAを設定する方法が2種類あるのはご存知でしょうか?
まず、一般的なCPA目標は粗利から算出します。
例えば、菊池商店の平均注文単価が5000円、原価率70%の場合、ご覧のようになります。
①:粗利から算出
平均の粗利から目標CPAを算出し、採算ラインをクリア出来るように設定します。
もう一つは粗利ではなくLTVで算出し、中長期的な利益拡大を狙う場合です。
※CPAやLTVの定義はここでは割愛しますが、ここで言うLTVは1人あたりの年間利益です。
②:LTV(ライフタイムバリュー)から算出
ご覧のように単月の利益は赤字となるため、注意が必要ですが、
リピート回数を加味する事で積極的な投資が可能となり、
中長期的な利益の拡大を狙えます。
もちろん、①で単月の利益を確保し、中長期的な利益も狙うのが理想ですが、
CVとCPAはご覧の図のように相関関係があり、目標CPAを厳しく設定する事で、
シュリンクしてしまう可能性があります。
決して目標CPAを上げて広告費増やしましょう!という事ではありません。
ビジネス目標に合わせ、短期、長期どちらの利益を狙うのかを考え、
適切なCPAを設定していきましょう!
※あくまでEC運営者向けですので販売促進にフォーカスし、リード獲得等の考えは割愛しております。
いかがでしたでしょうか。まずは、CPAの基本的な考え方を理解して頂いた上で、
次回はもう一歩踏み込んで、CPAやLTVで運用をする落とし穴について投稿します。