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多田遼生
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広告運用者のみなさま、こんにちは。
突然ですが、みなさまはGoogle広告に最近追加されたメニュー”ファインド広告”って、知っていますか?
名前だけ聞いたことあるな…とか、そもそも何かわからない、ということもあると思います。
そんな方のために、今回はファインド広告についてまとめてみようと思います。
ファインド広告とは
ファインド広告とは、1キャンペーンでGoogleサービスの様々なフィード面に掲載ができるメニューのことを指しています。
Googleサービスの様々なフィード面というと、
- Youtubeの”ホーム”や”次のおすすめ”フィード
- Gmailの”プロモーション”や”ソーシャル”
- Google Discover
に配信されたりします。
Discoverって?と思われるかもしれませんが、Googleのアプリを開いたときに下に出てくるフィードのことをGoogle Discoverと呼称します。
Androidではchromeブラウザでも出てきますね。
Discoverは、その人のアクティビティや検索行動に沿っておすすめの記事を掲載してくれる機能です。
つまりDiscoverに出る記事=興味関心が高い、ということも言えるので、この面に出せればかなりクリックや購入に繋がりやすそうですね。
ファインド広告の出稿方法と運用方法について
さて、そんなファインド広告の概要についてわかったところで、出稿方法について見ていこうと思います。
入稿規定について
ファインド広告の出稿に必要な素材以下の通りです。
見出し └1クリエイティブに最大5個まで |
全角20(半角40)文字 |
説明文 └1クリエイティブに最大5個まで |
全角35(半角70)文字 |
画像 | 1.91:1の横長画像を複数個(推奨) |
横長 | 最小サイズ:600×314、最大サイズ:1200×628 最大5MBまで |
正方形 | 最小サイズ:300×300、最大サイズ:1200×1200 最大5MBまで |
会社名 | 全角12(半角25)文字 |
ロゴ | 1:1の正方形。推奨:1200×1200だが、128×128以上であれば可能。最大1MBまで |
URL | クリック時の遷移先 |
行動を促すフレーズ(なくても可) | プルダウンから、フレーズを選択可能。 |
└購入はこちら、や詳しく見る、など |
実際の入稿画面がこちらです。
基本的にはディスプレイ広告の必要項目と近いですね。
入札や運用方法について
ファインド広告ですが、実は運用などの設定もすべて自動的に行ってくれるキャンペーンとなっています。
自動入札も、CV最大化or目標CPAのみと、Googleの自動化推進の流れを汲んでいるキャンペーンですね。
特に、運用者が調整できない部分は以下の通り。
- 個別単価設定を使った入札戦略
- 配信方法(最適化等)
- モバイルデバイスターゲティング
- プレースメントターゲティング ※除外設定も不可
- フリークエンシーキャップ
- 広告のローテーション
冒頭触れたとおり、Youtube,Gmailで広告を出し分けたい!という部分も含め
運用者側で選択できず、そういった部分も含め自動的に運用してくれるキャンペーンとなります。
逆に言うと除外設定もできないですが、もともと配信できる面が少ないため仕方ないですね。。
実施の際はその点も確認しましょう!
ファインド広告の運用特徴
弊社では、ご担当しているクライアント様でファインド広告を実施しておりますが、その運用時の特徴について、今回はディスプレイ広告と比べてどうなのか?という部分を基準に下記にまとめてみました。
①比較的クリック単価が安価に獲得できる
冒頭から述べているように、ファインド広告そのものはまだまだ新しいメニューのため、出稿している競合が比較的少なめ。
例えば弊社で運用しているリマケの事例。
ディスプレイ広告は¥50前後に対し、ファインド広告は¥35前後といった形で安価に配信できています。
またクリック率も同様に、ディスプレイ広告では0.20%程度に比べ、ファインド広告では0.45%程度で推移しており、
クリックされやすく・クリック単価が抑えやすい、ということが見受けられます。
②配信面の特性上、CVRも高くなりやすい
また、①に加えてその配信面の特徴が表れています。
冒頭説明しましたが、YoutubeもGmailも。Google Discoverに関しては特にそうなのですが、その人の検索行動や興味があるコンテンツに沿ってそれらの面は表示項目が変わってきます。
そのため比較的広い面、広告と相性が不一致になりやすいディスプレイ広告よりも、ユーザーニーズに沿いやすく、CVRが高くなりやすい結果となっています。
③リーチボリュームは出にくい
配信媒体の少なさからなんとなく気が付くかもしれませんが、リーチボリュームはあまり稼げないのが事実です。
前述の事例でも、同期間内で表示回数は約4分の1程度になっています。
とにかくリーチを稼ぎたい・配信面を広くとりたい!という場合はディスプレイ広告での配信をお勧めします。
使ってみよう、ファインド広告
ということで、最近認知度がじわじわ上がっているファインド広告についてまとめてみました。
2020年5月を皮切りに全アカウントへ解放されたメニューとあり、効果がわかりづらく各社積極的な出稿はあまり見られません。
ただ、運用特徴でも述べた通り、CPCは比較的安価に、かつ興味があるユーザーへ配信がされやすいため、相性が良く配信出来れば大幅に成果改善が見込めるメニューになっています!
まずは試しつつ!ファインド広告で新しい発見!につなげていきましょう。