永田周平
最新記事 by 永田周平 (全て見る)
- LINE Ads Platform(LAP)に動的リマーケティング「LINE Dynamic Ads」の配信機能の詳細 - 2018年12月2日
- Search Consoleのアカウント(プロパティ)作成と主な使い方について - 2018年11月26日
外部リンク施策が淘汰され、2014年頃からコンテンツマーケティングが流行りだしたことからも、SEO目的や潜在ユーザーの獲得のためにコンテンツ施策を始めた方は多いのではないでしょうか?
今回はコンテンツ施策を始める際の選択肢になる、「サブドメイン」、「サブディレクトリ」のどちらの方がSEOに効果的なのかを解説します。(あくまで私の実体験に基づくものです)
そもそもサブドメインとサブディレクトリの違いって?
本サイト(ec-growth-lab.com)の場合を例にサブドメインとサブディレクトリの違いを簡単にご説明します。
サブドメイン
seo.ec-growth-lab.com
サブドメインとは、すでにあるドメインを区切って利用することです。
seoというサブドメインで区切っている形となります。
代表的な例でいうとYahoo! が分かりやすいです。
yahoo.co.jp
auctions.yahoo.co.jp(Yahoo!オークション)
shopping.yahoo.co.jp(Yahoo!ショッピング)
上記のような感じですね。
トップレベルドメインドメインとはカテゴリが大きく異なる際などに利用されます。
「seo.ec-growth-lab.com」はSEOに特化したメディアを作る際などに使うことがあるかもしれません。
サブディレクトリ
ec-growth-lab.com/seo/
サブディレクトリとは、ドメインの中にディレクトリを切ってコンテンツを構築することです。WordPressなどのCMSをインストールして実施することが多いです。
本サイトでもメディアの中でSEOの記事をメインで更新するようなカテゴリを作る際に、使う可能性はあります。
※現状はSEOの記事が少ないためother(その他)にまとめられています。
こちらも代表的な例を挙げていきます。
ohmyglasses.jp/blog/ (OMGPRESS)
hokuohkurashi.com/note/ (北欧暮らしの道具店)
どちらもSEO界隈では成功例として有名なWebサイトですね。
トップレベルドメインに関連性がある内容の際に利用されることが多いです。
どちらがSEO施策に効果的なのか
こちらは私の実体験からの意見になるのですが、「サブディレクトリ」での展開がSEO的には効果的に作用します。
サブディレクトリの場合は追加していくコンテンツにトップレベルドメインの評価が伝わりやすいという部分と、テーマ性※が高まりやすいため、メインのキーワードの評価向上にもつながっている印象です。
※テーマ性→「site:ドメイン キーワード」でのインデックス数
実際に私が担当した案件でご紹介します。
①英会話学校(集客→オーガニック検索キーワード数値)
ドメイン配下にてコンテンツの追加を始めた結果、大幅なセッション増加に貢献。
記事ページへの流入増加はもちろん、メインワードの「英会話」「英会話スクール」「英会話学校」の上位表示にも繋がる結果となりました。
②アパレル通販(集客→オーガニック検索数値)
もともと1,000セッション/日ほどあったそこそこの規模のECサイトも、コンテンツ追加施策を行ったことで、一年後には昨対比200%のセッション数に。
こちらも記事ページだけでなく、メインのターゲットキワードの上位表示にも繋がった事例です。
どちらもメインのキーワードからの流入も大幅に増えたことで、コンバージョン数の増加にも繋がる効果的な施策となりました。
Google社員の意見は「どちらでも変わらない」
Google の評価としては、サブドメインとサブディレクトリの間に優劣はないと言われています。
サブドメインだから、あるいはサブディレクトリだから、それだけの理由でどちらかを有利に扱うことはないようです。
参照:https://www.suzukikenichi.com/blog/subdomain-or-subfolder-which-is-better-for-seo/
ただサービスとの関連性が強い記事を作成していくのであれば、間違いなくサブディレクトリでの実装が好ましいでしょう。ユーザーにとっても記事とサービスの関連性が強いことが伝わりやすいです。
個人的にも既存サービスのオーガニック検索からの成果を伸ばすのであれば、サブディレクトリにて関連性の高いコンテンツを更新することをお勧めします。
先のYahoo!のように、トップレベルドメインで展開しているサービスとカテゴリが異なる場合などは、異なることが伝わりやすいようにサブドメインを活用するのがユーザーファーストと言えるでしょう。
これからコンテンツ制作に取る組む企業の方、現状も取り組んでいるがなかなか成果が出ていない方は参考にしてください。