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永田周平
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さまざまな広告手法が生まれては消えていますが、自然検索(SEO)の重要性は大きく変わらないように思います。
多くの企業が自然検索からの成果をあげるために試行錯誤しており、企業によってはSEO専門の会社にコンサルティングの依頼をしている状態です。
今回はインハウスでSEO施策に取り組む企業も、専門の会社に外注している企業も必ず守ってほしいGoogleの「品質に関するガイドライン」をご紹介します。
関連記事:Search Consoleのアカウント(プロパティ)作成と主な使い方について
品質に関するガイドラインとは
Googleがユーザーファーストな検索エンジンを維持するために定めるガイドラインの1つであり、その中でも「一般的な偽装行為や不正行為」について説明しているものです。
ここで説明している行為に反するようなWebサイトの運営を行った場合、Googleより「手動による対策」を実行されることになります。
業界では「ペナルティ」と呼ばれることが多いですね。
ご存じの方も多と思いますが、手動による対策を受けると、ページ単位・キーワード単位での大幅な順位下落が起こったり、場合によっはインデックス削除されてしまうこともあります。
(最近はインデックス削除されるような事例はあまり耳にしませんが。。)
手動による対策は「再審査リクエスト」によって解除することができますが、解除するまでに早くても1ヶ月、長い場合は1年以上もかかってしまうため、大きな機会損失(売り上げの損失)に繋がってしまいます。
このような事態にならないように、以下で説明する行為を行っていないか、改めてチェックしましょう。
具体的な不正行為(ガイドライン)について
①リンクプログラムへの参加
こちらはSEOに取り組んでいるなら一度は耳にしたことがある、「外部リンク」のガイドラインです。
・PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク、またはリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取り、商品について書いてリンクすることと引き換えに「無料」で商品を送ることなどが含まれます。
・過剰なリンク交換、または相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること。
・アンカー テキスト リンクにキーワードを豊富に使用した、大規模なアーティクル マーケティング キャンペーンやゲスト投稿キャンペーン。
・自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること。
上記のようにGoogleからは説明がされています。
読者の方の中にも、SEO業者から外部リンクのサービスを買って痛い目を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
また、ブログサービスを活用して、ユーザービリティを無視したリンク構築によってペナルティを受けることも増えています。
リンクの管理に関しては手間がかかりますが、1年に1回はSearch Consoleからリンク一覧をダウンロードして精査を行うことを推奨します。
※あまりに量が多い場合は専門の会社に依頼しても良いでしょう
外部リンクに関してはGoogleも評価指標の1つにしているからこそ、厳重なチェックを行っているように思います。
※リンクペナルティの再審査リクエストが承認されるまで一年以上かかることも。。。
②コンテンツの自動生成
読んで字の如く。価値のないコンテンツの自動生成は禁止されています。
ユーザーのためになる要素が皆無です。
③クローキング
こちらもかなり昔からペナルティを受ける例として取り上げられている内容です。
人間のユーザーと検索エンジンに対しそれぞれ異なるコンテンツまたは URL を表示する行為を言います。
最近はめったに見なくなりましたが、たまにハッキングされたWebサイトなどがクロ―キングのペナルティを受けることがあります。
(ハッキングされること自体が問題でもありますが。。。)
ちなみにこのクロ―キングはかの有名なBMWが過去に指摘され、Webサイトの一時的な閉鎖に追い込まれたことで有名になりました。
④隠しテキストや隠しリンク
背景と同色の文字を使うなどして、ユーザーには見えないようにコンテンツや発リンクをする手法です。
ユーザーのためになるわけがなく、当然手動による対策(ペナルティ)の対象となります。
⑤誘導ページ(ドアウェイページ)
誘導ページ(ドアウェイページ)とは、来訪したユーザーを特定のページに誘導するために作られたページのことを指します。
一時期「遺品整理」や「ブランド買取」などの「地域名+サービス」での上位表示を狙う際に活用された手法です。
大量のドメインを購入し、それぞれの地域名を含めたタグ構成、コンテンツを作成し、メインのLPに誘導するような手法が使われていました。
間に一回挟むサイトはユーザーにとって価値を生むものではないので、ガイドラインに反する手法とされています。
気づかぬうちにドアウェイページ状態になっていることもあるので注意が必要です。
大手ブログサービスを活用している方も無理やりメインのLPに誘導していないか確認しておきましょう。
⑥無断複製されたコンテンツ
人が作ったコンテンツの転載や若干の修正を加えたのみのコンテンツはユーザーにとって価値のないものです。
場合によては著作権侵害になるので注意しましょう。
⑦十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
こちらは最近かなり取り締まりが強化された印象が強いです。
ただランキングのみを掲載したようなサイト、レビュー内容が他サイトのコピーのみなど、
ユーザーに付加価値を与えないアフィリエイトサイトはガイドラインによって排除される対象となっています。
昔は「青汁」などと検索すると8~9サイトがアフィリエイトサイトでしたが、現在は2~3サイトほどに減っています。
今後も価値のないアフィリエイトサイトに対しての取り締まりが強化されるとともに、メーカー公式サイトでのコンテンツ強化が重要になってくるでしょう。
他にもいくつかあるのですが、主に該当するであろう項目の紹介とします。
ガイドラインに沿った正しいWebサイト運営を
Googleは徹底的なユーザー主義を掲げています。
そのため順位を決めるシグナルの種類も数百を超えると言われています。
ユーザーが検索した意図にあったコンテンツを適切に提供できるように、価値ある(必要とされる)Webサイトを評価し、ガイドラインに反するようなWebサイトはペナルティの対象とし、検索エンジンとしてのクオリティを改良しています。
先に書いたガイドラインに反しないように定期的なチェックを行いつつ、手が回らない場合は専門の会社に定期的なチェックを依頼するのも良いでしょう。
あとはユーザーにとって価値あるコンテンツを継続的に作成し、見やすく、使いやすいデザイン・構成を意識して改善していきましょう。
(そのためにGoogleAnalyticsも積極的に活用してください)
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