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2014.04.21 宝田 大輝

【長文注意】いま振り返るFacebook広告の基本中の基本!

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東京大学卒。人間の行動を数字で測る、行動経済学や社会心理学を学ぶ。EC、人材、教育、ポータルなど、業種を問わない多様なコンサルティング実績を持ち、現在は決済とリンクした新規事業の責任者を務めている。 とにかくインターネットを愛している。セミナー登壇実績多数。

 EC業界でも何かと話題のFacebook広告。カスタムオーディエンスがどうだの、ダイレクトレスポンスがどうだの……その進化と効果が取り沙汰される中で「ていうかそもそもそれってどんな広告だったっけ。」とお困りの方もいらっしゃるかと思います。そんな方のために3/28(金)にFacebookと共同開催したセミナーより、Facebookの基礎に関するパートをそのまま丸ごとお届けさせていただきます。

Facebook広告とはどれか

セミナー風景

 宝田: Facebookはこれまで、個人が使うものというイメージが強くあったと思いますが、これをビジネスでどう活かすかというお話をさせていただきます。まず既にご存じの方もいらっしゃると思うのですが、改めて概要という形でご紹介いたします。

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 それではまず、Facebook広告とはどれのことなんでしょうか。大きく分けて3種類あり、1つが「PCのニュースフィード」に表示されるもの、次にPC右側に表示される「PC右側広告」、そしてスマートフォンに表示される「モバイルフィード広告」となっています。現在広告を出稿するにあたって、このモバイルを対象とした広告を無視することはできません。

Facebook広告は誰が出せるのか

 ではFacebook広告は誰が出すことができるのでしょうか。答えは「どなたでも出すことが可能」です。ただし、ただしですね、Facebookページをお持ちの方のほうが幅の広い出稿方法をお使いいただくことができます。

Facebook広告は誰に出せるのか

Tageting

 広告を出すことができるのは皆さま全員である。であればFacebookでは誰に対して広告を出すことができるのでしょうか。Facebook広告の特徴は、やはりSNSであることから、個人の情報を沢山持っているということです。その情報を元にして様々な対象を設定して出稿いただくことが可能です。例えば出身地、あるいは現在住んでいるところ、性別、言語、交際関係、出身大学や勤務先でも絞ることが可能です。また興味・関心ということで、料理、ダンス、車、映画とこちらのスライド(※上記画像参照)には書かせていただいているのですが、これだけではなく、例えばE・Tが好きな人であったりAKB48が好きな人であったり、あるいはサッカーが好きだったり、サッカーの中でもマンチェスター・ユナイテッドが好きな人、レアル・マドリードが好きな人など、こうした固有名詞でのターゲティングも可能となっております。

 また、最近引っ越した方や結婚された方、何歳から何歳の子供がいらっしゃる方といった絞り込みも可能です。あるいはiPhoneを使っているかAndroidを使っているか、今現在Wi-Fiから接続しているのか、そういった区別も可能です。そして”つながり”という風に書かせていただいていますが、Facebookページをお持ちの方であれば、そこにいいね!をしてくださっているユーザーにだけ広告を出すということも可能です。あるいは敢えていいね!をしているユーザーを除くことも可能です。そしてこれがソーシャルなメディアであるFacebookの最も強いところなのですが、”今いいねしているユーザーの友人”に対して配信することが可能です。「◯◯さんがいいね!と言っています。」「☓☓さんがコメントしています。」といった投稿をおそらくご覧になったことあると思います。こうした出稿が可能なのがFacebookの特徴です。

配信対象となる層

 ここでFacebook広告でターゲティングできる人々の特徴を改めて説明させていただきます。すべてのユーザーをこうした(※上記画像参照)三角形にわけてみました。顕在層、潜在層、認知層とわけまして、認知層は人数は多いが興味度がやや低い、顕在層は人数が少ないが興味度が高いという特徴を持っています。今までWeb広告で主流であったリスティング広告は顕在層に対してターゲティングした広告でした。検索をしてきた方に対して出す広告ですので、ある程度積極的に情報を取りに来ている方に対して出しているものでした。また、他とえばYahoo!さんのブランドパネルのようなバナー広告というのはマスに対して出す広告ですので、認知層、興味度の薄い方に対して広く当てる広告でした。それではFacebook広告は誰に当てているのか。顕在層と認知層の間にいる、多少興味はあるが自分から調べるというほどではない方々、今まで当てることのできなかった潜在層に対して、広告を出すことが可能となっているのです。

Facebook広告はいくらで出せるのか

 それではFacebook広告はいくらで出すことができるのでしょうか。課金の形態は、Webの広告について多少知っていらっしゃる方はご存知かと思いますが、CPM(Cost Per Mil)あるいはCPC(Cost Per Click)を基準とした配信が可能となっています。つまり、1000回表示されるごとにいくら、1回クリックされるごとにいくら、という料金の発生の仕方です。ですので例えば1日1000円といった単位で出していただくことも可能ですし、数十万円という予算の設定も可能です。つまり結論としてはいくらからでも出せる。その上でニーズに合わせて設定していくということになります。

Facebook広告は何を増やせるのか

広告の目的

 Facebook広告は何を増やすことができるのでしょうか。こちら(※上記画像参照)がFacebook広告の設定画面になります。ここから「投稿へのアクション」「ページヘのいいね!」「ウェブサイトへの誘導」「アプリインストール」などなど、様々な目的を選ぶことができます。この後、目的に応じた様々な事例を紹介させていただきます。(※次回記事)

Facebook広告をなぜ出稿するのか

 それではなぜFacebook広告を出稿するのでしょうか。答えはコンバージョンが増えるからです。これはコンバージョンが必ず増えると成果を約束するということではありません。ただ、今これだけ多くのFacebook広告が出稿されていて、これだけの皆さまにご注目いただいている(※ご来場者80名)ということは、Facebook広告を通してコンバージョンを増やされた方が実際にいらっしゃってその評判が広がっているからということに他ならないと考えています。

 以上、Facebook広告の基礎についてお話した内容をそのまま書き起こさせていただきました。次回は「それでは一体、Facebook広告でECの何を改善し、どんなコンバージョンを増やすことができるのか」を事例を踏まえお伝えしたいと思います。