follow us in feedly ブックマーク twitter Facebook

2016.03.01 グロラボ編集部

《インタビュー》本音で語る!SNS広告の現状と未来について【GMOペイメントゲートウェイ池谷】(1)

The following two tabs change content below.

グロラボ編集部

EC-GROWTH-LABを運営するGMOペイメントゲートウェイのマーケティング支援部。主にWebマーケティング関連の記事を担当。クライアントの成果向上のために価値ある情報を提供していく。

Facebook広告をはじめとするSNS広告のエキスパートとして数多くのお客様の売上アップに貢献してきた
弊社コンサルタントの池谷優憲(いけやまさのり)。
SNS広告の現状と今後の展望について、本音で語ってもらいました。

socialmedia_image_1_20160301

GMOペイメントゲートウェイ株式会社 池谷(右)、インタビュアー:木造(左)
※本インタビューは2016年3月1日に行われました。


――早速ですが、池谷氏の経歴についてお聞かせください。
WEBマーケティングといえばリスティングが王道だった中で、早い段階でFacebook広告に目をつけたのはなぜでしょうか。

池谷:私は2012年4月にGMOペイメントゲートウェイ(以下GMO-PG)に入社しました。
GMO-PGは決済代行会社で、ECサイトのお客様に対してクレジットカードの決済システムを売るのがメインでした。
そんな中で、自分をはじめとする4人のメンバーが集客支援部というネットの広告代理業を行うチームとしてジョインしました。

当時(2012年)、SEMやSEOの施策がメインではあったんですが、これからのWEBマーケティングのトレンドをグローバルな視点で見ている当時の本部長が「米国ではSNSが非常に伸びている。これは日本でもブームが来るだろう」と予測し、4人という少ないメンバーの中でFacebook広告というものに注目して、取り扱いをするようになりました。

――かなり早い段階からFacebook広告の運用を経験していたということですが、Facebook広告は当時と比較するとどのように進化してきていると感じるますか。

池谷:現在のFacebook広告と当初、4年前のFacebook広告を比較すると、大きく2つの点で違いがあると思います。
1つめは、「配信目的」です。
Facebook広告を使う広告主さんがどういう目的で広告を使えるか、という点です。
今では、アプリのインストールだったり、外部サイトへ誘導して、購入や登録といったコンバージョンを促すといった、色んなことが設定できます。
一方で、Facebook広告が日本に導入されたばかりの4年前は、「ページのいいね!」すなわちファンを集めることと、「投稿の宣伝」のほぼ2つしかできなかった。
“目的の多様化”というところがまず大きな違いですね。

2つめは、「掲載面」ですね。
当初はニュースフィード、PCの右側だけと配信面が限られていたのに対して、今はInstagramという、Facebook社が買収したメディアであったり、他にも提携した3rdパーティのオーディエンスネットワークと呼ばれる信頼性の高いメディア、あるいはアプリに対し広告が出せるようになりました。
そういったところは、大きく変わった点かなと思います。

――Facebook広告は掲載面でInstagramが追加されるなど、SNS広告は日々新機能が実装されています。
今はFacebook広告、Instagram広告、Twitter広告が主要なSNS広告にあたるかと思いますが、それぞれの広告の強み、弱みを教えてください。

池谷:まずFacebookに関して言うと、4年前にローンチされた頃から一貫して変わっていないのはセグメントの精度です。
ターゲティングの強さというところかと思います。
実名制なので、住んでいた地域や通っていた学校や働いていた会社など、リアルな人間関係やリアルな興味関心にしっかりとフォーカスできます。
それを用いたターゲティングができるということが一番の強みと言えます。

一方でTwitterについていうと、爆発力やスピード、拡散性といったところが広告においても発揮されます。
Twitterのユーザーは複数アカウントを持っていたり、ひとつの趣味に特化した行動をとったりするので、ユーザー同士が共感、共鳴しやすいコミュニティ、ネットワークが既に構築されています。
ひとつの広告があるユーザーにリツイートされると一気に拡散されますし、Twitterの場合は広告がリツイートされた場合は課金の対象にならないといった特徴があるので、そこから一気に拡散されると、費用対効果も良く、バズるような形でマーケティングが成功するというようなことがあると思います。

――昨年の10月にInstagram広告が運用型広告としてローンチされましたが、実際の効果はどうなんでしょう。

池谷:Instagram広告は、Facebook広告と同様の目的で利用ができます。
ただ、FacebookとInstagramを使っているユーザーは違うので、配信目的によって成功する、しないの明暗が分かれていると思います。
Instagramの強みは、質の高い画像がタイムライン上にたくさんあること。ユーザーのみなさんはそういったものに慣れているので、クオリティの高い素材を投稿したときに企業やサービス、商品のブランディングにはつながりやすいと思います。

《インタビュー》本音で語る!SNS広告の現状と未来について【GMOペイメントゲートウェイ池谷】(2)に続く